元気の源

 
 

急遽2泊3日で、父方の祖母がやってきました。祖父が天国に帰ってから一人で生活しているので、父がこちらに来ることを提案すると喜んで支度をはじめたそうです。

昨年4月に、我が家はリフォームをしたのですが、その際、"和室はこれからおばあちゃんが泊まれるように"と、和室のリフォーム代は、孫の私と妹が出しました。でもなかなか祖母が来る機会がなく、和室は使わないまま時が過ぎていきました。そんな中今回ついに、イエス様のタイミングで祖母が泊まりに来てくれたのです。父は祖父が帰天してから、週末は実家に帰って祖母と過ごしているのですが、今回賑やかな我が家に来て心身ともに元気になっていく様子が分かりました。



朝食の時、「私はあんまり食べれないから。朝はパンとコーヒーだけ。一人で食べる食事は2回で限界。だから痩せちゃったよ。」と口にしました。確かに今まで祖父と二人で食べていた食事が一人になったら味気ないし、作るのも面倒になります。祖母の寂しかった気持ちを聞いたのは初めてでした。その日、母と私と三人で食べた朝食はパンとコーヒーに加えて、目玉焼きとフルーツでしたが、いろいろ話をしながら食べていたら、祖母はペロリと食べてしまいました。

そのあと、買い物に行って欲しかった帽子と今まで着たことのない色のセーターを買いました。セーターは母からのプレゼントだったのですが、「私はこんな色似合わないから…」と鏡を見ながら言う祖母に、私が「おばあちゃん、すごくよく似合ってるよ」と声をかけると、「そうかね、じゃあこれにする」と喜んでいました。明るい色の服は気持ちも明るくしてくれます。そして休憩しに入った喫茶店でもよく食べて…その日、夕食で鉄板焼をワイワイ食べていたら、祖母がしみじみ「みんなで食べるとおいしいね~」と嬉しそうに言いました。霊と心が解放されたら、自然と素直になれる…あんな風に自分の気持ちを表す祖母を初めて見ました。



また、祖母は耳がよく聞こえなかったのですが、3日間私たちと会話をしていたら、相手の話を聞きたい!!という気持ちも後押しして、3日目はしっかり話が聞けるようになっていました。コミュニケーションの大切さを改めて実感しました。そんなあっという間の三日間でしたが、祖母の心の変化がとてもうれしかったです。そして改めて、霊→魂→体のいやしの真理をイエス様が祖母を通して教えて下さったことも感謝でした。



孤独が痴呆症などの体の状態を引き起こします。家族が一緒でも、コミュニケーションがなければ同じです。コミュニケーション=会話をすることは、相手の話を聞くこと、それを聞いて自分の話したいことを考えること、楽しかったら笑うこと、嫌な気持ちになったら怒ることなど、いろんな元気の源が含まれています。どんな薬よりも効果的です。話したいことがあっても聞いてくれる人がいなかったら、寂しくなります。寂しかったら食欲もなくなります。食欲がなくなったら元気がなくなります。そういった負の連鎖をたちきるためには家族の愛が必要なのだとイエス様が教えてくださいました。田舎で過ごしてきた祖母には、そこで築いてきた生活と交流がありますが、"ここにも自分をあたたかく迎えてくれる家族がいる"…そんな気持ちが、祖母の元気の源になったらいいなと思いました。

今までなかなか会えなかったけれど、イエス様が与えてくださったステキな時間に感謝し、これから祖母との時間をたくさん求めていきたいと思います。